2009年2月12日木曜日

裂私 鮮 美しい水

昨晩は卒論終了の名のもと(でも無いんだけど)恵比寿のフランス料理屋さんで豪勢にコース料理と洒落込みました。

大分贅沢しちゃった。最近お財布事情がめっきり冬であります。



一昨日、長きに渡った卒業論文のお披露目会、“卒論発表会”を終えました。
終えて、そして、私たちは走った。
武道館を目指して。

目的はコレ。
なんと締めにふさわしいことか。salyuのライブ「merkmal」、全国ツアー初日の東京公演がまさにその日だったのです。

思わず 私達のゴールは武道館だったんだね、、、と呟いた
席はなんとアリーナ中央!これはご褒美に違いない。



結局
その日は3回も泣いてしまった。
一度目は発表会終了時。先生の口からでたショッキングな事実に対して。

学科の学友が亡くなったというお報せでした。
私は、彼女と言葉を交わしたことも無ければ、何も、何一つとして知りませんが、いつも誰より熱心に、机に向かっていたその姿を覚えてる。
事情を知らない私などが泣くのは、的外れで失礼なことかもしれないけれど、
身勝手を言えば許してほしいと思います。
安眠を願わせてほしいとも思います。

ライブのオープニングで、彼女が高い山を登っていくイメージが脳裡に浮かびました。どうしてか。
それがいやに鮮明でまた泣いた。
彼女を思い出す時、勉強熱心に机に向かう姿と、そしてもうひとつ、早足でぐんぐん歩く姿が目に浮かびます。
ちょっと前傾姿勢、丸い眼鏡の奥の眼はわき目もふらず、まるで何かに立ち向かうようだと思ったことがありました。
暗い武道館で、私の勝手な脳みそが生み出した彼女は、山のなか、高原らしき場所を、ゆっくりゆっくり、穏やかな表情で歩いていた。

3回目の涙はライブ終盤、toU を聞きながら。
姉の結婚式を思い出して泣きました。
姉が手紙を読むシーン。スクリーンに幼少期からの写真を流して、このtoUをかけたのです。
「泣かせ曲」に、と思って選んだ本人が大泣きしてたら世話無いわ。
泣きすぎで手紙の内容なんてよく覚えていないんだけど、一文だけはっきりと記憶しているものがあります。一言一句多分間違えず。
それを思い出して泣きました。



salyuの生声は海みたい。
力強くて奥深くて、ただ上手いんじゃない、優しくて怖くて飲み込まれそうだと思う。
小さな身体のどこにあれだけの表現力が詰まっているのか、
それを、彼女はMCでこんな風に言っていました。

“わたしが、歌詞や歌を通してこうやって表現できるのは、私以外のみんながいるから”

こんなニュアンスだった気がする。
salyuの歌がすきなのは、そこに溢れる彼女の姿勢が好きだからかな。

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