日の出と海
最終日の朝、さいごに海辺で朝焼けをみたい。ということで5時に起きて海にでました。
ホテルから続く石垣を歩き、暗い暗い夜の海へ。
浜辺にでて驚いたことに、海のずーっと向こうまで潮がひいているのです。 波打ち際がかなり遠い。
まず見たことない不可思議な光景に、夜の海が苦手な私もつい惹きこまれていきました。
「千と千尋の神隠し」で千尋がみたような、海の向こうに街があり、水面の上を電車が走る・・・そんな光景。
潮がひいた海の上を、あかりを点けたトラックが行き交っているのです。
じきに反対の空から朝陽がのぼり、うっすらと穏やかに、朝が夜を侵食してゆく時間となりました。
白くけぶる海をトラックが走る。どこか浮世離れした光景。
人も走る。
朝の訪れとともに引いていた潮が近づいてくる。人の影も増えてゆく。
バリから見る月は上下から満ち欠けしてゆくようです。
このあとホテルにもどって一時間ほど眠りました。
起きたときには、すでに夢の中の出来事だったような感覚。
遠い遠い、引き潮のような朝でした。
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