今日は寒かった。加担するように雨まで降りました。
こうゆう、
とても寒い、見た目にも寒々しい日にはふと、うらびれた田舎を歩きたくなります。
どこかで焚かれている煙が白く視界をにごし、においが鼻をかすめる川原だとか
農家の軒先で育てられている数色の菊だとか
主のいない、土茶けた犬小屋とか
そうゆううらびれたものの全てが、白灰の雲をうつしたかのような鈍色の空気のなかでひそりとしている。
そんなことを想像しては、余計に物悲しい気分を舐める。
雪が降るわけでもなく、
目を奪うような紅葉があるわけでもなく、
ただ寒いだけの中途半端さに身を置きたい。
などと思いながら歩いたのは、
物悲しい田舎道ではなく、銀座の歩行者天国でした。
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