2008年5月30日金曜日

クリアピンクの夜に晴れの日の雨粒

下の記事に書いたCD、本日やっと聴きました。
私はCDを借りたまま聴かないことが非常に多く、Mumの「Yesterday was Dramatic」もその例だったわけですが、
「Finely we are no one」。すてきでした。

音楽を聴くと映像が浮かぶことって多くないですか?
これは
夜、大人がひっくり返したおもちゃ箱のイメージでした。
ストイックな真っ黒いビロード張りの箱。
ちょっと怖いそれは、暗闇の中でとうていおもちゃ箱になんて見えないんですけど、
ひっくり返したらきらきら輝くおもちゃ達があふれてくる。
そのなかで、私はクリアピンクのまるいボールを拾い上げるのです。
透明なピンク色の向こう側に黒い、ビロードのような夜がみえる。

Mumの音は、ただ甘いだけのエレクトロニカではなくて、大人のためのダークさを内包した甘さです。
5曲目の「beind two hills.A swimming pool」なんて、嘘くさいほどのキラキラさです。びっくりしちゃう。

そうそう、全体を通してちょっと嘘くさいのかもしれない。
きれいでかわいいんだけど、ときたまのぞくダークさがそれを助長する。
ギーザとクリスティンの声はかわいい。

sigur rosやbjorkと同じ音(アイスランドの特徴なのかしら)をかんじますが、
代替の効かない、Mumワールドがそこにあります。
(ジャケットワークも毎度かわいい!!)







FreeTEMPOはもっと大衆受けする音楽だと思うので(日本のアーティストだし)、どなたにもお勧めできます。
アルバム「imagery」を先日のお天気雨のときに聴いたら、“あら気持ちいい”。

ということで、今回「Orient quaint」を借りました。
でも私はどちらかというと「imagery」の方がすきだったかな~
その日。雨は雨だけど、空は晴れてて、
彩度が高くってどこか切ない「imagery」の曲たちがぴったりでした。 
細かい雨粒に日の光が反射してキラキラ落ちるイメージ。
(いささかポエマーじみてきた。全開にしないよう気を付けつつ書きます。笑)

勿論そこ、キラキラさは「Orient Quaint」でも十分あります。キラキラ。

なんていうのかな。繊細なようで大雑把な曲づくり。苦笑
概して幸せ度の高い音だと思います。
Mumの「Finaly we are no one」が黒ならば
FreeTEMPOは色とりどり光なり、でしょうか。
まああくまで私の感覚なので、気が向いたらご自身の耳で感じてみてくださいな~。
KENZOのパリコレ08AWで流れていた曲、坂本龍一だと思うんですが、龍ちゃん(ついそう呼んでしまう。大好きです)の曲の前にかかっていた曲なにかしら。気になるなぁ

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